子猫物語
去年の7月 小雨ふる夕方、店の裏で か細い子猫のなき声・・
「たすけて・・ひもじいよ・・こわいよ・・」
捨て猫だ! ちちゃくて痩せた体を手のひらに包んだ。
お店の中では飼えないので
店の台所横の2坪ほどの
軒を貸すことにした。
名前は
7月のナナ
シャムのミックスかも。
品のある顔でちよっと影のある子猫である。
昼は庭を散歩したり 縁側に寝そべったり お客さんに名前をおぼえられ
かわいがられた。
しかし・・・
毎日 毎日 体は傷だらけ!!
野良猫のしわざ!!
この辺にはいっぱい猫がいる。図体のでっかいのが!!
追いかけられて
ナナは
高い木に登って逃れたり くば笠のなかに潜んで隠れたり。
人がいる時は 安心して 縁側に寝そべったり
庭で遊んだり していた。
ナナの
傷を消毒して薬をつけ こっちの傷が治ったら、またあっちに傷!!
ある日
ナナは
深手を負ってきた・・そして・・・ねむるように旅立った。
まもってやれなかった・・
悲しかった・・
久しぶりに 泣いた。
7月に来てナナ 10月になって行っちゃたナナ
100日間だけの家族だったね ありがとうナナ
あれから しばらくして また捨て猫が・・
久美と名付けて自宅で飼っている。でも・・思わずナナと 呼んでしまう
~久美、君はしあわせ者だね~
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